【渓流釣り】川を楽しむ為のシーズン・場所・装備・ルールを紹介

ルアーで釣れたヤマメ 川釣り
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「渓流釣り」のご経験はありますでしょうか?

「今後やってみたい!」とお考え中の方に向けて、今回は渓流釣りの実態とその魅力をご紹介したいと思います。

例えば・・・

キャンプのお供に釣りがしたい!、自然を満喫したい!、透き通るような川で遊びたい!というような場合に渓流釣りはぴったりかもしれません。

この記事を通して渓流釣りのハードルが下がり、身近な物になれば幸いです。

では、確認していきましょう!

シーズン

渓流の景色

3月~9月までが一般的なシーズン。7ヶ月間あるシーズンですが、晩冬・春・夏・秋と時期によって水温や水位が変わり、魚の反応も変わってくるので非常に奥深い楽しさがあります。

3月~5月

低水温期。魚の活性は低く、流れが緩い場所や深い場所で水温が温かくなるのを待っている。動きも鈍く、ボトムに居たり、だらだらと泳いで目の前に流れてきた餌を食べるイメージ。4~5月に雪代が出てくると、釣りが厳しくなる。雪代がなくなってくると、上向き傾向。

6~8月

水温の上昇や餌となる昆虫達が活発に活動している事により、魚の活性が高くなっている時期。積極的にルアーを追いかけ、アタックしてくる。初心者にもオススメな数釣りの時期。

9月

産卵を意識し始め、夏程積極的に捕食行動をしなくなる時期。ルアーへのアタックも少なくなる。夏に魚が付いていた場所からも姿がなくなり、岩陰や流れの緩やかな場所に居ついたりする。魚の姿は婚姻色になり、美しい。

また渓流釣りで覚えていてほしい事は、釣りをしてはいけない禁漁期間がある事。おおよその場所で10月~2月まで禁漁となっている事が多いようです。理由は資源保護の為です。ヤマメやイワナは10月頃から産卵の準備をしますので、次の世代に命を繋ぐ親魚達を大切にする為にも禁漁期間があります。もし行きたい釣り場の禁漁期間が不明であれば、その地域の漁協のHPを確認する、もしくは連絡すると確認ができます。

フィールド

渓流の景色

初めて川釣りに行かれる方は「渓流って川のどこの区間?」と疑問になるかもしれません。川を区間毎に分類してみると、上流から源流・渓流・本流となります。

源流

水が落ち込む源流の景色

その名の通り、川の水が流れ出るもとであり、最上流の事。天然魚がメインとなります。山の奥深い場所まで入る為、登山に近いイメージ。木々が生い茂り、崖があったり、野生動物との遭遇も増えます。経験者と行く事をオススメ。

渓流

ゆっくり水が流れる渓流の景色

源流と本流の間の区間。源流とは異なり川沿いに林道や民家があったりと、人の生活域と近いイメージ。天然魚も生息していますが、放流魚がメイン。車を止めてからのエントリーもし易いです。初心者にオススメ。

本流

谷を流れる本流の景色

渓流の下の区間。渓流と比べ川幅は場所によっては10m以上と広く、水深も深くなります。放流魚がメインとなりますが、餌が豊富で大型のトラウトが狙えることが魅力です。

渓流場所選び お試し戦術

過去東日本を中心に各地の渓流にお邪魔させていただきました。一概に渓流と言ってもエントリーのしやすさや竿を振る空間の広さなど場所によって様々なフィールドがありました。初めて渓流に挑戦する際は下記場所が複雑な道もなく、車を止めてすぐにエントリーできるフィールドとしてオススメです。

  • 茨城県高萩市 大北川 (落ち込みが多くあり、川岸を歩いて登っていける。)
  • 埼玉県秩父市 荒川 (開けたエリアで竿を振りやすい。平な地形も多く歩きやすい。)

また事前準備として、「〇〇漁協 釣りマップ」や「〇〇川 釣りマップ」と検索すると、漁協が作成ている釣りマップが見れることがあります。

装備

ウェーダーを履いた人が川でルアーフィッシングをしている。

渓流トラウトは川を上がりながら釣りをする「移動スタイル」となります。手にはロッドだけを持つぐらいで、できるだけ身軽である事が重要です。道具はベストもしくは肩掛けバッグに収納すると身軽になれます。

また釣り上がる際には膝ぐらいまでの水深の川の中を歩いたりなど、入水する事が多々あります。その為、下半身の装備が重要です。水に濡れて寒い時期はウェーダー、暑い時期はゲーターと使い分けると便利です。

その他 必要装備

ネット、偏向サングラス、熊鈴、熊撃退スプレー、虫よけ、ムヒなど

ウェーダースタイル

ウェーダー
出典:amazon.co.jp

簡単に言うと胸まである長靴で、洋服の上から履きます。靴下が中で脱げる事があるので長めの靴下が良いです。ウェーダーの素材はナイロン・ネオプレーンがあり、ソールはフェルト・ピンフェルトがあります。個人的に渓流で使用する際は、ナイロン素材のフェルトソールを使用しています。腰ベルトが付いているとウェーダーがスッキリして動きやすくなるのでオススメです。

またウェーダーは通気性がほぼ無いため、蒸れます。浸水していなくても、自分の汗などで中が濡れているような感じになります。

ナイロンウェーダー

メリット:安価、破れにくい。

デメリット:保温性が低い。(寒さをダイレクトに感じる)

ネオプレーンウェーダー

メリット:保温性が高い。(寒さを感じにくい。)

デメリット:ナイロンより高い、穴が開き易い。

快適ナイロンウェーダー  お試し戦術

  1. 下半身には股引、長ズボンジャージを履く。靴下は2重にし、2枚目にはモコモコ靴下(100均にある)を履く。

♦ 春

  1. 下半身には半ズボンジャージorラッシュガード。

ゲータースタイル

ゲーターを履いた人が川を歩いている
出典:amazon.co.jp

ウェットスーツのような素材をラッシュガードなどの上に身に着け、濡れる事を前提とした機動力抜群のスタイル。靴はウェーディングシューズ、靴下はネオプレーンソックスを履きます。濡れるものの素材に保温性があり、寒さは殆ど感じません。厳寒期には避けた方がいいですが、夏の暑い時期にオススメのスタイルです。もし渓流の為だけにゲーターやシューズを買う事に躊躇いがある方は、ネオプレーンソックスだけを購入し、ぶ厚めのタイツと海で使用するスパイクシューズ(フェルト系の物)でも代用が可能です。

ウェーダーのように蒸れる事はありません。

タックル

渓流で使用するルアー釣りタックル

渓流は頭上に木の枝が出ていたり、後ろに岩があったりとロッドを振るスペースが制限されている事が多くあります。その為ロッドは長すぎない方が使いやすいです。リールは流れの中を回収しながらリトリーブする為、ハイギヤを使用。使用するプラグは5g前後。ラインはトラウトは目が良いため、できる限り細くするように心がけています。

ロッド:5~6ft UL or L or ML(使用:シマノ トラウトワンNS S53UL)

リール:1500~2000番 ハイギヤ (使用:シマノ ストラディックCI4 2000HGS)

ライン:PE0.6号+フロロカーボンリーダー4lb or ナイロン4~5lb (使用:PE0.6号+リーダーフロロカーボン4lb)

ルアー:D-CONTACT 50㎜(SMITH)、Dr.MINNOWⅡ50S(ダイワ)など

《タックル・ルアー選びのポイント(仮)》は後日紹介予定

ルール&マナー

注意と記載された付箋

前述に禁漁期間がある事をご説明しましたが、禁止事項とは別に渓流釣りでは心掛けてほしいルールやマナーが存在します。ルールとしては遊漁券の購入、キャッチ&リリース。マナー先行者への配慮です。経験者はお互いに暗黙の了解で気を付けている事ですが、初心者の方は特に注意が必要なポイントになります。法律違反や罪に問われる事ではありませんが、マナー違反と見なされた場合には他の釣り人と揉める事に繋がります。お互いが気持ちよく釣りをする為、マナーを心掛けれるとトラブル回避になります。

遊漁券の購入

遊漁券の価格が記載された釣りマップ
出典:上小漁業協同組合HP

渓流釣りは殆どの場所で遊漁券が必要になります。理由は昨今渓流のトラウトは数が減少しており、漁協が魚を放流している事により、釣りが成り立っているからです。遊漁券は最寄りの釣具屋もしくはコンビニ等で購入可能です。遊漁券を購入せずに釣りを行うと、警察沙汰になる事もあるので注意が必要です。今後も継続的に渓流釣りが楽しめるよう、資源を守るためにも遊漁券の購入をお願いします。

キャッチ&リリース

リリースされたイワナの水中写真

場所によってはキャッチ&リリースが前提な場所、「〇〇㎝以下は持ち帰り禁止」等の体長制限がある場所があります。釣れた魚をリリースする事が想定される場合にはバーブレスを使用するか、フックの返しを潰しておく事をオススメします。針外しが楽になり、魚へのダメージを減らせます。

先行者優先

優先順位を示した画像

渓流釣りは上流へ釣り上がる事が基本のスタイルになります。その為先行者がいる状況で、上流側にエントリーすることはマナー違反とされています。同様に後ろから追い越し前に入る事もマナー違反です。理由は警戒心が強いトラウトは人が釣りをした後では、釣れにくくなるからです。先行者がいる場合の基本マナーとしては3~4㎞程距離をあけてエントリーする、もしくは別の川に入ります。

先行者優先がいた時  お試し戦術

  1. 挨拶が可能であれば、足音や声の大きさを配慮して行う。
  2. どのくらい上流からであればエントリーして良いか伺う。
  3. 挨拶ができない場合は、3~4㎞程上流もしくは下流へ入る。もしくは別の川へ行く。

まとめ

ルアーで釣れたヤマメ

渓流釣りの実態はいかがでしょうか。

渓流釣りは禁漁期間以外の約7ヶ月間渓流釣りを楽しむ事が可能です。同じ川でも季節によって魚の反応や形、体色が大きく異なってきます。そして渓流は釣りだけでなく、山の景色や草木を楽しめるのも魅力の1つです。

装備は必要になりますが、既に海釣りでスパイクシューズやウェーダーをお持ちの方は、揃える道具も少なくなります。タックルの購入が難しい場合には、最適とは言えませんがアジングロッドや柔らかいバスロッドで代用する事も可能です。

海釣りとは違い、ルールやマナーに厳しい部分がありますが、限られたフィールドや資源を守り、お互いが気持ちよく釣りをする為の意味合いがあります。

渓流釣りの実態がイメージでき、前向きな気持ちになれば幸いです。

是非大自然の中で尺越えの大物、婚姻色の美しい魚を釣り上げてください♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

《トラウトの狙い方(仮)》は後日掲載予定。

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