「岸から大物を釣りたい!」「強烈な引きを味わいたい!」
でも「大がかりな装備はちょっと・・・」「危険な場所は避けたい・・・」と思う釣り人は多いのではないでしょうか?
手軽で安全に大物を狙いたい釣り人に、タチウオ釣りの魅力と仕掛けについて紹介します。
タチウオは船釣りが一般的なイメージもありますが、 8月~12月 になると岸から狙う事ができるターゲットです。特に11~12月は「ドラゴン」と呼ばれる指幅5本以上の良型サイズを狙え、強烈な引きが楽しめるのでオススメターゲットです。
また場所も堤防や漁港など足場が良い場所で狙う事ができるため、非常に魅力的です。
では、タチウオ釣りに使用される仕掛けを見ていきましょう!
タチウオ釣り仕掛けの種類
タチウオ釣りに用いられる仕掛けはルアー釣りから餌釣り、そしてそれぞれのジャンルの中にさらに多数釣り方があります。
中でもより手軽なワインド、ジギング、一般的なルアー、テンヤの仕掛け紹介、選び型のポイントについて紹介します。
ワインド仕掛け
ワインド選び・セッティングのポイント
- 使用ルアーの重さ 14g~25g前後➔重すぎると操作しにくい!
- リグをセットする際はワームを真っ直ぐセット!➔曲がっていると左右にキレのあるダートをしません!
- ジグヘッドとワームのセッティング位置に隙間を開けない!➔不自然な水流を発生させる!・・・らしいです。(諸説あり)
おすすめルアー
- (オンスタックルデザイン ZZヘッド1/2oz+マナティー90㎜+サーベルアシスト)
- (ダイワ サムライ太刀ワインドダート爆釣パック14g,18g)
ジギング
メタルジグを使用した仕掛け。釣り方はメタルジグをジャークし、上下に動かしたり、フォールさせた際のバイトを狙います。メタルジグは重さ・形状が様々あり、沈下速度やアクションが異なります。形状としてはフロントバランス・センターバランス・リアバランスがあります。
メタルジグ選びのポイント
- 使用ルアーの重さ 20~40g前後
- センターバランス➔フォールスピード、ヒラヒラとしたアクションが絶妙
- リアバランス➔より早く沈む事を意図したい時に使用。見切らせない、リアクションバイトさせたい時。
おすすめルアー
一般的なルアー
シーバスや青物で使用するルアーを用いた仕掛けです。 特にタチウオ専用ルアーである必要はありません。 ミノー、バイブレーション、スピンテールジグを使用します。
ルアー選びのポイント
- ミノーは細身 120㎜前後➔アピールしすぎず、食いが良いイメージ
- バイブレーション 70mm~90㎜ ➔重さ、シルエットが丁度良い
- スピンテールテールジグ 20g前後 #8以上のフックをセット➔細い物は曲がる可能性あり
おすすめルアー
- (ジャッカル ビックバッカー107)
- (コアマン IP-18,-26)
- (邪道 クルクルファーストアタック20g,28g)
- (ダイワ ショアラインシャイナーR40+SSR)
- (ブルーブルー ブローウィン140S)
テンヤ
軸の長い針とオモリが一体化した仕掛けです。簡単に言うと、大きなジグヘッドです。テンヤには餌をセットし、アクション(ジャーク、フォール、ただ巻き)で誘って食わせる仕掛けです。餌の代わりにワームを代用することもあります。またテンヤにはチャターやブレード、ケミホタルなどを後付けによってアピール力を高める工夫も人気です。
テンヤ選びのポイント
- 岸から使用する際の重さ 14g~30g前後➔操作性重視
- 餌をしっかり固定できるテンヤ
- ケミホタル、後付けチューン装着の有無
- (シマノ 太刀魚ゲッター時短テンヤ3号~6号)
- (ダイワ 快適波止タチウオテンヤS~L)
テンヤ釣りで最も重要な事
餌をしっかり固定する事です!
餌の固定が甘いとキャスト時やショートバイトが出た時に餌が外れてしまう事があります。時合いでの1キャストは貴重なので、仕掛け付属のワイヤーでしっかり固定するよう心掛けて下さい。
ワイヤーの予備は100均で購入できます。
タチウオに有効なルアーカラー
リアルカラー、ケイムラ、グローとカラーは様々。結局どのカラーが一番なのかという問題は多くの釣り人が悩むポイントです。結論、決まった爆釣カラーはないと考えています。何故ならその時々の状況に左右され、同じシチュエーションは少ないからです。
とは言え、全色を揃える事は難しいので、1色を選ぶとすれはグローをオススメします(後に紹介するキラキラ系ルアーは除く)。理由は、ショアからのタチウオ釣りは夜がメインになる事が多く、夜間でもしっかりアピールできるカラーだからです。また個人的な印象としても、”他のカラーでヒットが少ない中、グローが良くヒットする”事はあっても”グローでヒットが少ない中、他のカラーが良くヒットする”経験は少ない印象があります。
カラー選びのポイント
- 困ったらグロー!
タチウオ釣りに使用する餌
テンヤ仕掛けでは餌を使用しますが、貴重な時合いを物にする為には餌の身持ちが非常に重要になります。タチウオの歯は鋭く、1回あたりがあるたびに餌がボロボロになる事が殆どです。そのため一般的には身が丈夫なドジョウが用いられます。ドジョウは他のエサよりも丈夫で、1匹のドジョウでタチウオ10匹は釣れると言われるほどです。もしドジョウが入手困難な場合には、サンマの切り身や、キビナゴがオススメです。
サンマの切り身を使用する場合のポイント
- 細長く斜めに切る。(長さ8cmくらい)
- 切った後は塩をかけ1日寝かせる。容器の下にキッチンペーパーを引いておく。➔余分な水分が抜け、若干身持ちがよくなる。
オススメの仕掛け
オススメ仕掛けは、一般的なルアー(中でもキラキラ系ルアー)・テンヤ・ワインドです。
個人的には中でも、”時間帯”と”マズメ”で仕掛けを変える事が重要だと考えています。
時間帯は日中・夜の2パターンです。
日中のタチウオは沖の水深が深い場所にステイしている事も多く、スピンテールジグやメタルジグ、バイブレーションなどキラキラしたルアーに好反応です。
夜になると深い場所から堤防の足元まで活発に餌を求めて回遊して来るため、臭いを放つテンヤの方が好反応な印象があります。
また朝・夕マズメの時間帯はタチウオが高活性である事が多いため、ワインド釣法が手返しが良く、好反応な経験があります。
ご自身が釣行されるタイミングにタチウオがどのような状態にあるかを予想し、仕掛けを選んで頂ければと思います。
仕掛け選びのポイント
- 日中➔キラキラ系ルアー
- 夜➔テンヤ仕掛け
- 朝・夕マズメ➔ワインド
タチウオ釣りに用いるタックル
シーバスタックル、エギングタックルで可能です。冒頭仕掛けの種類をご紹介した中で、ジャークやダートといったロッドアクションによってルアーを操作する事が多いため、長すぎず、重すぎないタックルがオススメです。
タックル目安
ロッド:レングス 8ft前後 パワー ML~M
リール:シマノC3000、ダイワ2500~3000
メインライン:PE0.8~1.2号 約150m
リーダー:フロロカーボン16~20lb+ワイヤーリーダー
タチウオ釣りには欠かせないワイヤーリーダー
タチウオの最大の特徴は強靭な歯。通常のリーダーでは歯に触れてしまうと一瞬で切断されてしまいます。貴重なバイト時にラインブレイクを防止する為に、リーダーの先端にワイヤーリーダーをセットします。ワイヤーリーダーは切れにくくなっているものの、魚の掛かり方が悪い時にはブレイクされることもあるので、予備を準備しておくことがオススメです。
まとめ
今回はタチウオ釣り仕掛けについて紹介させて頂きました。
仕掛けによって使用する道具やルアー、狙い方は異なりますが、どれもタチウオ釣りには欠かせない仕掛けになります。
また釣果が出ない時には、仕掛けを変えて試す事が重要なので、仕掛けの種類を他の人よりも多く持っている事はアドバンテージになります。
そしてタチウオの魅力はなんといっても手軽さと強烈な引きです!
秋が深まる10月以降は数・サイズと最盛期になります。
しっかり準備し、楽しんでみて下さい。そしてドラゴンをキャッチしましょう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
仕掛けを揃えた後は、≪時期・場所選びのポイント≫をチェック↓↓