こんにちは、冬は人一倍着ぶくれしているとーまです。
厳寒期のアジングで
『デイゲームで釣果を出せない。』
『見えているけど食わない。』など、お困りではないでしょうか?
個人的に感じる事ですが、真冬のデイゲームって、少し難易度が上がる印象があります。
かと言って冬のナイトゲームは寒すぎるので、少しでも暖かいデイゲームで釣りたいと思う方も多いのでは無いかと思います。
今回はちょっとした工夫がデイゲームでの爆釣に繋がりましたので、「特に寒い1~2月にかけての日中アジングについて」実釣レポート・真冬のアジ状況と共にご紹介したいと思います。
夜は暖かい家の中で、昼間に釣った美味しいアジを食べれるようなお手伝いが出来れば幸いです。
では、どうぞ!
この記事で分かる事
- 厳寒期(1~2月)における日中のアジングの状況について
- ジグヘッド単体(ジグ単)で釣れない時の対策
ジグ単では見切られる事がある
アジングと言えばジグ単!が王道かと思いますが、釣行する条件によって全く反応を得る事が出来ない場合があります。
実例を元にご紹介します。
状況としては1月の14時頃、天気は晴れ。太陽の光量も十分にあり、水は透明度が高い状態でした。漁港内には目視で確認できるほど大量のアジが溜まっていました。アジの大きさとしては、15~30cm強のサイズが泳いでいました。
すぐにジグ単2.0gを投入。レンジ、スピード、アクションを変化させるも全く反応がありません。バイトすらないのでジグヘッドの重さを1.5g、0.8g、3.0gへ変え、様々な事を試しましたが、それでも反応を得る事はできませんでした。
ワームのカラー、形状も変更しましたが、それでも反応はありません。
ラインは道糸がエステルライン3lb、リーダーはフロロカーボン6lbと比較的細く繊細なセッティングでした。
魚が居るのに食わない現象です。
水色がほぼ透明であった為、じっくりとアジを眺めているとアジはジグ単を見ているものの、バイトはしない「見切っている状態」でした。
魚がルアーに違和感を感じ「見切る」事は多々あるかとは思います。
ただ何故この現象が起こるのか、今更ながら「冬の日中のアジがどのような状態にあるのか」を対策と併せて考えてみたいと思います。
真冬の日中のアジについて
個人的に真冬の日中のアジは、春・夏・秋と比べると釣りづらい状況にあると思います。
理由について、先駆者のご意見と自身の経験を元に、どのような状況にあるのか、自分なりにまとめてみたいと思います。
状況
- そもそもデイゲームは光量がある為、ナイトゲームよりも騙しづらい。
- 1~2月の海水は比較的クリアな状態である。
- 海水温が低く、活性が低い。
- 産卵が絡む(20cm以上になったアジ)。
- 産卵を意識したアジは摂餌行動をする時間が限られる。
などが挙げられ、これらはいずれも「アジが釣れにくい状況」です。
上記を更に具体的に考えると「視覚的に見切られて釣れにくい」「アジが餌を食べる気がなくて釣れにくい」などが推察されます。
2つの理由が考えられる中、今回の釣行ケースは「視覚的に見切られて釣れにくい」に該当していました。
視覚的に見切られて釣れにくい
「1. そもそもデイゲームは光量がある為、ナイトゲームよりも騙しづらい。」「2. 水は比較的クリアな状態である 」に関しては、アジにとって視覚的に偽物を見分けるというアドバンテージになります。
今回の釣行は「デイゲームという明るい時間帯の釣行」、そして「真冬で特に海の透明度が高い時期」と言った点がアジを騙しづらい事に繋がります。
個人的な経験でこのような場合は、「とにかくルアーを見せない」もしくは「自然に近い感じにする」が有効である印象があります。
対策方法
- ルアーを小さくする
- ルアーを軽くし、より自然に近い感じにする
- ルアーの早巻き
アジが餌を食べる気がなくて釣りにくい
「3.海水温が低く、活性が低い」「4.産卵が絡む(20cm以上になったアジ)」「5.産卵を意識したアジは摂餌行動をする時間が限られる 」はいずれも、アジが餌を食べにくくなる状態になります。
まず、アジの産卵時期に関しては様々な報告が出ていますが、目安としては下記になります。
アジの産卵時期目安
- 日本周辺海域の全体 11月~8月
- 東日本 5月~7月
- 西日本 1月~5月
また、産卵に絡む個体は20cm以上からと言う報告もあり、アジングで狙えるアジはおおよそ産卵に絡む個体になるそうです。
そして、個人的な経験として産卵を意識した個体、大型の個体は餌を食べる時間帯が限定的になる印象があります。朝マズメや夕マズメには餌を食べるものの、日中は深場の底や船の下でじっとして動かないイメージです。
このような産卵を意識した個体・大型の個体の場合は、マズメ以外の時間帯にバイトへ持ち込む事が非常に難しく、僕は正直日中に安定した釣果を出す事はできません。餌を使用して釣るか、活性が高い個体がいる別の場所を探します。
対策方法
- 活性が上がるマズメのタイミングで釣行する。
- 餌を使用する。
- 活性が高い個体がいる場所を探す。(水深が深い場所・シェードがある場所・海藻がある場所など)
見切られる場合には「スプリットショットリグ」の早巻きが有効
今回の釣行ケースでは「視覚的に見切られて釣れにくい」に該当している事が想定されました。
上記で具体的な対策を記載していますが、この時試した対策は「早く巻く」です。
先程の実釣ではジグ単を試していましたが、軽いジグヘッドでも遠投でき、深いレンジを早く巻く事ができるスプリットショットリグへ変更してみました。スプリットシンカーは2.0号、ジグヘッドは0.8gです。釣り方としては、20m程遠投し、3秒程沈めて早巻き。するとすぐにバイトが得られました。その後も1キャスト1ヒットが続き、入れ食いとなりました。
この時を振り返ってみると、「早く巻き、見切らせない事」が特に有効だったと感じます。
使用したスプリットショットリグの特徴としては、軽量のジグヘッドを遠投でき、一定の層を速く巻くことが可能です。また早巻きによる、浮き上がりもありません。この特徴がジグ単ではリトリーブ速度が遅すぎて見切られて釣れない状況を打破してくれました。
ただし、今回使用していたラインは軽量のジグ単(0.6~2g程)を想定した繊細なセッティングでした。もし道糸に細いエステルラインをしており、スプリットショットリグでシンカーを使用する場合は、キャストでラインが切れる事があるので注意が必要です。ラインに負荷をかけたフルキャストを控える、もしくはPEラインに変更することで対策が可能です。
ポイント
- アジはジグ単を見切っている。
- スプリットショットリグは早巻きしても浮き上がりが少なく、一定の層を巻ける。
- 細いエステルラインで重いリグをキャストする際にはキャスト切れに注意。
「スプリットショットリグ」について詳しく知りたい方は下記をチェック↓↓
「エステルライン」について詳しく知りたい方は下記をチェック↓↓
まとめ
今回は「厳寒期のデイアジングでジグ単が釣れない時の対処法」について、実釣レポート・真冬のアジ状況と共にご紹介させていただきました。
1~2月における真冬の日中のアジは、1年間の中でも釣りづらい時期になります。理由はいくつかありますが、今回は2つ「視覚的に見切られて釣れにくい」「アジが餌を食べる気がなくて釣れにくい」を挙げさせていただきました。
ご紹介した実釣レポートでは、この「視覚的に見切られて釣れにくい」に該当すると考えられ、ジグ単では全く反応を得る事ができませんでした。
しかし、スプリットショットリグの早巻きを試したところ、今までバイトすらなかった状況が爆釣へと変化しました。
デイゲーム時にジグ単で反応を得られない場合、他のリグを試す事が非常に重要、釣果に繋がる事を実感した釣行となりました。もし同じような状況でアジングに苦戦している場合、スプリットショットリグが釣果への糸口になるかもしれません。興味がある方はぜひお越しください。
釣果に繋がれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。